トレーニングの内容
CMSE® トレーニングはピルツの技術者が提供します。講師は長年の実務経験に加え、機械安全分野での豊富な知識、(Certified Machinery Safety Experts資格はもちろん)工学や安全分野における適切な資格を有しています。
トレーニングについて
トレーニングは、参加型の授業形式で行われます。各受講者が積極的に講師や参加者に関わり、議論や質問をするよう促されます。4日間で5つのモジュールを学び、学習した内容を定着させるため、2つのワークショップが含まれています。最終日に、認定のためのオープンブック試験(資料を参照可能)が実施されます。
1日目
モジュール1 - 安全入門
- 安全の基礎
- 機械安全を考慮する動機付け
- 安全関連の法規の紹介
- キープレイヤー・関係者の責任
- 安全管理システムの紹介
モジュール2 - 機械安全の法規
- 地域別の機械や作業機器の設計、建設、保守に関する法規
- 機械を市場に投入、販売、稼働する際の、適合性要件および手順(欧州のCEマーキングなど)
- 設備と職場の規則
- 人間工学、騒音、振動、化学薬品など、機械に関して労働安全衛生上、考慮すべき要素
4日目
モジュール5 - 圧縮性流体システムの機能安全
- ISO 4413 (油圧)およびISO 4414 (空圧) 規格の要件
- 油圧および空圧システムを安全に実装するために必要な対策
- 油圧および空圧コンポーネントについて考慮すべき点
- ISO 13849-1に準拠する流体制御システムの安全関連部の設計
- 油圧および空圧安全システムの事例
- 事例による機能安全ワークショップ
- 質疑応答
- CMSE®試験
2日目
モジュール3 - リスクアセスメント
- 国際規格ISO 12100に準拠するリスクアセスメントおよびベストプラクティス
- 実例に基づくリスクアセスメントの方策
- ステップバイステップのリスクアセスメント手順
- リスクアセスメントプロセスに関連するその他の機械の規格の適用と使用
- リスクアセスメント実施後のリスク低減について
- 実例を用いたリスクアセスメント・ワークショップ
モジュール4 - メカニカルガード
- メカニカルガードに関連する国際規格の要件
- ガードの定義、タイプ、アプリケーション例
- ISO 13857に準拠する安全距離の分析
モジュール4 - 安全コンポーネントと技術
- 安全コンポーネントの概要、要件およびアプリケーション
- 使用と用途、長所と短所(例: インターロック装置、ライトカーテン、両手起動)。
- 補助的保護装置(例: 非常停止装置の要件)
- 安全関連制御システムのアプリケーション
3日目
モジュール4 - 電気安全
- 国際規格IEC 60204-1の解説: 機械の電気装置
- 電気設計で考慮すべき点 - 入力電源から適切な検証まで
- 電動機械の安全な使用と保守
モジュール5 - 制御システムの機能安全
- ISO 13849規格の要件の解説
- 制御システムの機能安全 - 仕様、設計および妥当性確認
- 機能安全に関連するパフォーマンスレベル(PL)およびSILの決定
- アーキテクチャの選択とカテゴリ実現の実用例
- ソフトウェアのライフサイクルの要件とアプリケーション
- 検証および妥当性確認のテクニック
- IEC 62061規格の紹介
- PLおよびSIL妥当性確認の実例